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ぴよろーKM

Author:ぴよろーKM
中2男子はバカとよく聞きますが違いますよ!
ただ体のわりに好奇心が3歳以上に大きいだけです。
それも道ハズレなとこに・・・

ちなみに
ポテチよりスコーンが好きです。

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2009/01/07 (Wed) 17:19
恋愛はとどまるコトを知らない

 男は毎日毎日、病院に通った。
別に、自分がどこか悪いわけじゃない。迷わず3階の個室の病室へ。
妻の見舞いであった・・・。
妻は俗に言う不治の病で、今は昏睡状態。
それにも関わらず毎日、昼の12時?1時の会社の昼休みギリギリまで妻に声をかけ続けた。
夜にだって来たかったが男には妻のことで頭がいっぱいで仕事がはかどらず
残業でそれどころでなかった。

今日もまた12時きっかりに来た。
「美奈子!美奈子!頼むよ。目ぇ覚ましてくれよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そ、そうだ!今日はお前の誕生日だからこれ買ったんだ!」
そういってハートの形を模ったパワーストーンのついたペンダントを取り出す。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
男の一方的な話をしていると後ろでドアの開く音したので
ふと、振り向くとそこには30ぐらいのメガネをかけた医者が立っており
男はその医者を知っていた。
「福本先生!妻は、妻はどうなるんですか?」
そう聞くと、医者は暗い顔になって
「正直、よくなっていません。ですので明日からは、奥さんの安静にできる環境をつくる
ために病室を変えて外部者を遮断・・・というかたちを取ろうと思います。」
男は泣きそうになって何か言おうとしたが言ったって意味が無いと悟り黙り込んだ。
そして掛け時計を見て
「もう帰らなくちゃ。明日から来れないけどずっと、ずっと祈ってるから。」
そうつぶやいて男はバッグをもって去っていった。


その日の夜中の11時ごろ。
ギィーッと美奈子の個室の扉の開く音がして
「美奈子。」
と一声すると、ガバッと何かが起き上がった。そして
「浩人さん!」
「いつも手間かけさせて悪いな。」
「いいえ。確かに夫の来るときは辛いけど。毎日あなたと居られるならいいの。」
「しかし君のダンナは可哀相だな。」
「なんでよ、恋愛はとどまるコトを知ってはいけないのよ。
 もし、これ以上あの人といたら私の方が可哀相よ!」
笑みがこぼれる。
「じゃ、行こうか。」
「えぇ!福・本・浩・人先生。」

二人は笑いながら病院を出た。
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